手のひらを手前に向けて、両方の手の親指と人差し指を重ねます。左右の指を重ねることで指先に平均した力を加え、効果的に頭皮を動かします。
冬でもキレイな手元で

ちゃんと髪の毛をいたわっていますか?仕事もバリバリ、女性からもモテモテの男を目指すなら、育毛と脱毛予防は基本中の基本。だからこそ知っておきたい、髪にハリとボリュームを与える秘伝の「“髪様”シャンプー」の方法を「育毛の“髪”様」こと板羽忠徳さんに伺いました。
「抜け毛」は当然!「新生毛」を大切に!

例えば10万円でフォーマルを一式揃えるとき、みなさんならどうしますか?スーツだけにお金をかけすぎていませんか?女性だけでなく、オトコにとっても「髪は命」。いつまでもハリとボリュームのある髪でいたいものです。
でも、日本人男性のうち、およそ1342万人もの人が薄毛を認識しているといいます(2007年調査)。シャンプーのときにゴッソリと毛が抜けて、驚いた経験がある方も多いのでは?しかし、ご安心を。抜け毛は正常な生理現象であり、毎日50〜90本ほど自然と髪の毛は抜けているのです。
では、なぜハゲないのか?それは新しい「新生毛」が生まれてくるから。去っていく「抜け毛」を嘆くのではなく、この「新生毛」をいかに大切にケアし、育てるかが育毛の重要ポイントなのです。
新生毛をいたわる“髪様シャンプー”!
この「新生毛」はとってもデリケート。手荒く扱うとすぐに抜けてしまいます。そこで生まれたのが、この「“髪様”シャンプー」です。
そもそも、シャンプーの語源はヒンズー語の「チャンプー」。本来はマッサージという意味の言葉ですが、それがイギリスに渡って「シャンプー」となり、日本では「洗髪」と訳されてしまいました。
このことからも分かる通り、本来の「シャンプー」は髪を洗うのではなく、頭皮の汚れや皮脂を取り除き、指でマッサージすること。「洗髪」ではなく「洗頭」なんです。これが血行を良くし、育毛につながります。誰もが簡単に実践できる「組み手」を使って「“髪様”シャンプー」をしてみましょう。
まずはコレを覚えよう!
「“髪様”シャンプー」基本組み手3種
組み手【1】カニの組み手
親指と人差し指を重ねる

組み手【2】エイの組み手
指を外側で組む

指を手の外側で組んで、親指を立てます。頭皮をしっかりとらえて、安定したマッサージができます。
組み手【3】イソギンチャクの組み手
指を内側で組む

指を手の内側で組み、すべての指を使って頭皮を動かします。
さっそく実践!髪様シャンプー
【1】頭頂部に向かってマッサージ
(手を開いて)

シャンプーを全体に泡立てたら、襟足から後頭部に向かってマッサージ。
【2】中心に寄せる
(エイの組み手)

エイの組み手で、手のひらを頭頂部にピッタリ密着。手のひらで頭皮を頭の中心に寄せるように5~6回持ち上げます。
【3】ツボ刺激
(エイの組み手)

組み手はそのままで、親指を立てて首筋に当て、小さな円を描くように下から上にマッサージをします。
【4】頭皮を動かす
(カニの組み手)

カニの組み手で親指と人差し指を額に密着。そのまま頭皮を内側に寄せるように動かして血流を促進させます。
【5】首筋から後頭部へ
(カニの組み手)

カニの組み手を首筋に当て、親指と人差し指で首筋から小さな円を描きます。そのまま後頭部に向かいながら、小刻みにマッサージをします。
【6】頭頂部を交互に
(手を開いて)

両手の指の頭を頭頂部に当て、頭皮をこすらないように前後交互に動かし、さらに両手を中心に寄せるように数回マッサージします。
【7】頭皮の引き上げ
(イソギンチャクの組み手)

イソギンチャクの組み手で指の頭を頭皮にピッタリ当て、頭皮を上に引き上げたり緩めたりする動きをゆっくりと10回ほど行います。
ここがポイント!
シャンプーには「指頭」を使って!

指腹でマッサージをすると、新生毛が擦れて抜け毛の原因に。頭皮の表面をこするのではなく、指頭を使って頭皮全体を動かしましょう。
自分の目的に合った
正しいシャンプー選びを!
シャンプー剤は通常の洗剤と違い、生きた髪と頭皮を洗うもの。目的に応じて使い分けることが必要です。
抜け毛が始まっている場合は、刺激の少ない弱酸性のシャンプー剤で、育毛成分やフケ防止成分などが配合されているものが良いでしょう。
また髪が細くボリューム不足ならばハリやコシが出るものを選ぶなど、毎日使うものだからこそ、目的に合った自分にピッタリのシャンプーを使ってほしいですね。
自分にピッタリのシャンプーで「“髪様”シャンプー」をすれば、育毛と脱毛予防はバッチリ!きっと、髪はもちろん、恋に仕事に、毎日の暮らしにもハリが出るはずですよ。
育毛のスペシャリスト
板羽忠徳さん
理容師・美容師。 最新のファッションとクリニックを融合させたサロン「MINA-TO3710」を展開している。