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シューフィッターが伝授する、運命の一足の見つけ方

街で見つけた素敵なパンプス。履いてみると、サイズが合わなくてがっかり…かといって、はき心地が快適な靴はデザインがいまいち…理想の一足は、どうしてなかなか見つからないのでしょう?自分の足に合った靴を見つける方法を、シューフィッターとして活躍される西村泰紀さんに教えてもらいました。

どうして、合う靴は見つからないの?

どうして、合う靴は見つからないの?

サイズが合っているのにかかとが浮いてしまう、いつも同じ場所にタコができる、外反母趾である…足や靴のトラブルに悩み、自分に合った靴なんてない、とあきらめていませんか?
現在、お店で売られている靴の既製品のサイズ展開は、ほんの一部分に過ぎません。サルヴァトーレ・フェラガモは自叙伝の中でこう書いています。“あなたの足が変だとすれば、それは靴が悪いからです。”

足の形や特徴は、千差万別です。50代であれば、ホルモンバランスの変化で足の柔軟性が減少し、これまでの靴が急に合わなくなるということもあるかもしれません。でも、あなたの足にぴったりの靴は、探せばちゃんと見つかります。軽やかに歩けて、心がうきうきする、そんな運命の靴の探し方を伝授します!

運命の一足を見つけるための3つのポイント

1. 靴選びには、足の“太さ”がカギ!まずは自分の足の大きさを見直しましょう。

靴選びには、足の“太さ“がカギ!まずは自分の足の大きさを見直しましょう。

自分の足の大きさを、正確に知っていますか?一度、自分の足のサイズを測り直してみましょう。足は立体ですから、長さに加えて、“太さ”=足囲(そくい)を測る必要があります。
足囲は、足の親指と、小指の付け根にある骨の出っ張りをぐるりと囲んで測ります。ご自宅のメジャーで、一度測ってみてください。サイズ表で、足長と足囲が合わさったところが、あなたの本当の足の大きさです。

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2. 外反母趾の原因は、“広い”靴!?できるだけ、幅の“狭い”靴を選びましょう。

外反母趾の原因は、“広い”靴!?できるだけ、幅の“狭い”靴を選びましょう。

足にいいのは、足を締め付けないゆったりした靴だと思いがちですが、実は逆です。人間の足は、親指、指の付け根、かかとの3点のアーチで立って歩くようにできており、足の全面がついてしまうような靴は、体重移動がスムーズではなくなってしまうのです。
足に余計な空間ができると、外反母趾を悪化させることも。痛くない限り、かかとや甲がしっかりフィットする靴を選びましょう。靴の“狭さ”が、筋肉の代わりになってあなたの足を支えてくれます。

3. 探す場所を変えてみよう!運命の一足は、ここで探しましょう。

現在、日本に流通しているのは、E~EEを中心にしたサイズが主です。私のサイズが売っていない…と思った方も、がっかりしないでください!通常よりもたくさんのサイズを扱っているメーカーさんやお店があるので、ご紹介します。また、アメリカの通販サイトも、長さ、太さで絞り込むことができるのでおすすめです。


合った靴を履くと、こんなにいいことが

合った靴を履くと、こんなにいいことが

かかとを上げて元気に歩ける、サイズのぴったり合った靴。快適なだけでなく、健康や美容にもいいことがたくさんあります。合った靴を履くと、足を地面に押し付ける力がしっかり働きます。そうすると、太ももの後ろの筋肉を使うことになり、歩くだけで脚やせや美脚につながるのです。
また、足は第二の心臓。合った靴を履いて正しく筋肉を使うと、筋肉が静脈を押しつぶして全身の血行促進につながります。ぜひ、美容と健康のためにも、合った靴を見つけることをおすすめします。