【今だけ一般公開中】第6回:羽生選手が今語る、あの瞬間[ソチオリンピック編]

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2014年、ソチオリンピック。世界中のスケーターが頂点をかけて挑む舞台であり、羽生選手が子供の頃から目標としていた夢の舞台です。
「今語る、あの瞬間」第2回目の今回は、オリンピックという大舞台で想像を超えた重圧と戦ったこと、そしてメダルの瞬間、“嬉しいより悔しい”と語ったコメントの陰に隠れた思いについても、じっくりお伺いしました。

羽生選手インタビュー

はじめてのオリンピック

-ソチオリンピックから新しく加わった、団体戦のショートプログラムに出場した羽生選手。開会式より早く試合が行われる団体戦に備えて、開会式の4日前の2月3日にはソチに入って準備を開始していました。そしてそこには、オリンピックならではの体験や、嬉しい出逢いもありました。

集中力を保たなくちゃ

ソチに入ってまず思ったことは、とにかく期間が長いということ。開会式前日には団体戦の試合があり、本番が終わった後にすぐにまた本番があるような感覚が、個人の決勝までの9日間、ずっと続きました。団体戦と個人戦でショートも2回滑ることになるので、それぞれのピークを調整するのに苦労しました。長い期間、最後までずっと集中力を保ち続けなくてはならないことも、オリンピックならではの体験だったと思います。

集中力を保たなくちゃ

憧れの人と一緒に滑った!

オリンピックで初めて、選手としてプルシェンコさんと一緒に練習したんです。プルシェンコさんは、小さい頃から僕にとってのヒーロー。僕はプルシェンコさんの演技を見て、オリンピックに出たいと思ったんです。憧れの人とオリンピックのリンクに並んで立っている…それだけで感動しました。練習の時に言葉を交わしたのですが、舞い上がって話の内容を全く覚えていません。握手もしましたが、「絶対に手を洗わないぞ」って思いました(笑)。プルシェンコさんは、僕が滑っているのを練習中ずっと見ていてくれました。プルシェンコさんと一緒に練習できたことは、ソチオリンピックでの最高の思い出の一つです。

いざ、メダルをかけた舞台へ

-日本中の人々が固唾を呑んで見つめた羽生選手の演技。そして金メダルの瞬間。大舞台で、羽生選手はどんなことを思っていたのでしょうか。

いつも通りやれば大丈夫

団体戦やショートの演技はすごく集中していました。いつも通りやれば絶対大丈夫だ、とにかくいい演技をしようと、それだけを自分に言い聞かせていました。曲にも乗れて、最後までとても気持ちよく滑ることができたんです。ショートの点数が100点を超えることができて、その時は思わず「金メダルだ!」と思いました。

金メダルはダメかも…

フリーでは、身体が思うように動きませんでしたし、演技にもうまく集中できなかった。メダルのこととか、いろいろな雑念を払拭しようと必死でしたが、そう思うこと自体が雑念で…滑り終わった時には、絶対に逆転されてしまうだろうなと思って、金メダルはほとんどあきらめていました。とにかくふがいなくて、悔しさでいっぱいで。パトリック・チャン選手の演技を見ている時は、「むしろ潔く負けたい」と思っていたくらいです。だからこそ、金メダルが決まった時は、本当に驚きました。

たしかに魔物はいた

たしかに魔物はいた

今、振り返ると、あれが“オリンピックの魔物”だったのかなと思います。ショートで思った以上の点数が出てからは、金メダルが脳裏をちらついていました。もう、その時点で僕が演技に集中していない証拠です。でも、メダルを意識していたのは僕だけではありませんでした。ほとんど全員が意識してガチガチになっていて、フリー直前の6分間練習の時も、異常なほどピリピリした空気が流れていました。あのフリーで、ノーミスで滑れた選手はいなかったと思います。パトリック・チャン選手も、僕と同じように本来の滑りができず同じような点数でした。だから結果的に、ショートでリードしていた僕が金メダルを獲れたんです。よく“オリンピックには魔物がいる”と言いますが、僕の魔物の正体は自分自身が作り出してしまった“弱さ”だったのではないかと、今では思っています。

世界一の表彰台から見た景色

-子供の頃から想い描き続けた、オリンピックの表彰台。ついに金メダルを胸にかけた時。まさに世界の頂点に立った瞬間のことを、改めてお伺いしました。

ひとりで獲ったものじゃない

表彰台に立った時、リンクサイドのオリンピックマークがライトに照らされて輝いているのが見えました。その時にやっと「オリンピックで表彰台に立っているんだ。1位なんだ」と実感できたのを覚えています。そして、たくさんの方が手を振ってくださっているのが見えて。これまでお世話になった方一人一人の顔が浮かんできて…改めて、金メダルは自分一人で獲ったものじゃないんだ、という感謝の気持ちがこみ上げました。同時に、胸のメダルに恥じないようにもっと練習して、世界選手権に向けて始動しなきゃいけないとも思いました。

「緊張した!」大会でした

「緊張した!」大会でした

家族に会ったのは表彰式の時でしたが、開口一番「緊張した!」と言われました。前日のショートが終わった時の感想は「感動した!」でしたが、金メダルを獲った時は「不安だった」「祈ってたよ」といった言葉ばかりでした(笑)。ショートで一気に盛り上がって、フリーで一気に落ち込んで、「金メダルはダメかも…」って。僕や家族だけじゃなく、見ていた誰もがきっとそう思いましたよね(笑)。でも表彰式の時には、僕も金メダルを獲ったことを実感できて、家族みんなで喜び合うことができました。

YUZU DAYS第9回目は、2014年の大会の
練習中に起こったアクシデントについて伺った、
「今語る、あの瞬間」2014年グランプリシリーズ編を
お届けします。怪我を乗り越えて今、
考えていることも語っていただきました。
3月初旬公開予定!お楽しみに!

ママの公式スポンサー P&Gの想い

P&Gは「ママの公式スポンサー」(海外では「Thank you, Mom」)というテーマで、オリンピックを応援し続けています。ロンドン2012オリンピックから、ソチ2014冬季オリンピック、リオ2016オリンピック、平昌2018冬季オリンピック、そして2020年の東京オリンピックまで、P&Gはこのテーマを世界中で伝え続けていきます。

オリンピックは、選手の活躍によって生まれる感動だけでなく、選手とその選手を子どものころからずっと支え続けてきた家族とのつながりを強く感じられる機会でもあります。そんな彼らの絆に触れることで、世界中の人々にも自分のママや家族の大切さ、感謝の気持ちに改めて気づいてほしい。このテーマには、P&Gのそんな願いが込められています。

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