ブックカフェプロデューサーに聞いた、“悩みに効く本6選”

formen-contents39
0

 

どんな人でも仕事や恋愛、人生でちょっと迷ってしまうこともあるはず。そんなときこそ、一度立ち止まってゆったりと本を読んでみませんか? 今回は文学と読者の新しい関係を提供する「BUNDAN COFFEE & BEER」 プロデューサーの草なぎ洋平さんに、仕事、恋愛、人生の迷いに効く6冊の本をご紹介していただきました。自分の価値観をイノベーションしていくためのヒントを、ぜひ本の中から見つけてください!

[教えてくれた人]

ブックカフェプロデューサー
草なぎ 洋平さん

草なぎ 洋平さん

クリエイティブ会社「東京ピストル」代表。編集を軸にデザインディレクション、プロモーション、コンサルティングなど活動分野は多岐に渡る。

人生に迷ったとき、全てが本の中に書いてあった。

僕も大学1、2年生のときにすごく迷っていて、本を読めば何かが変わるのではないかと、たまたま手にとったのが文学系の本だったんです。いきなり昭和初期や明治のどっぷりした文学やロシア文学を読みふけっていました。するといろんな発見があったんです。

自分が悩んでいたことはまさにこれだと思うことが既に書かれていました。人間の本質は昔から変わらないし、悩みや問題も時代を超えて繰り返しています。恋人や家族、仕事の人間関係は、まさに文学の一大テーマ。本を読んで新たな考え方や見方を持つことで自分も変わる、そうすれば周りの世界もきっと変わってきますよ。

全てが本の中に書いてあった

仕事編
ビジネス・イノベーションを誘発

ビジネス・イノベーションを誘発

伝説の任天堂開発者 横井軍平が語るものづくりの哲学!

ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か?

ものづくりのイノベーション
「枯れた技術の水平思考」とは何か?

横井軍平

(2012)Pヴァイン・ブックス

「枯れた技術の水平思考」とは、既存の供給過多になった技術を横スライドさせて新たな価値をもった商品をつくりだすこと。横井さんは当時電卓に使われていた液晶技術をゲームウォッチにスライドさせて大ヒットさせました。

横井さんのものづくりの発想は日本人の性質に合っているし、グローバル企業と闘う上でピッタリだと思います。ゲーム業界だけではなく他業種の方にもぜひ読んでもらいたい本です。

横井さんのものづくりの発想は、グローバルに闘うビジネスマンにも役に立ちます。


ハーバード大学に史上最年少入学した天才哲学者の座談集

鶴見俊輔座談:学ぶとは何だろうか

鶴見俊輔座談:学ぶとは何だろうか

鶴見俊輔

(1996)晶文社

哲学者、鶴見俊輔さんが50年に渡って200人もの様々なジャンルの人々と語り合った座談シリーズのなかの一冊。鶴見さんは座談の名手で、どんなに難解な人やテーマでも、プラグマティズム(実用主義)の思想をベースにしたシンプルで分かりやすいな言葉で切り返していく。

僕は仕事というものは学ぶことに近いと思っていて、この本の座談で語られている鶴見さんの言葉やアプローチは仕事の場でも活きてくるのではないでしょうか。

プラグマティズムの思想や言葉、対談のアプローチは仕事の場で活きてきます。


恋愛編
モテる男は中身も磨く

モテる男は中身も磨く

シンプルな気持ちを素直に表現するのも男のカッコよさ

『ちょい不良オヤジの人モテ術』

『ちょい不良オヤジの人モテ術』

松崎しげる

(2006)明日香出版社

松崎さんは若い頃に「六本木の帝王」と呼ばれていたくらい遊びもよく知っているダンディな人。その松崎さんが「奇をてらう必要はないんだ」「嬉しいときは、とことん喜べ」などシンプルな言葉をサラッと言うところがカッコいい。

僕も含めて若い世代は、ちょっと見栄を張ったり、男を磨くためにカネを使って遊ぶということが少なくなりました。でもたまには無理してカッコつけるということも、恋愛に悩んだ時に自分を変えるための有効な手段なのかもしれませんね。

たまには無理してカッコつけるということも、恋愛に悩んだ時に自分を変えるための有効です。


心理学の三大巨頭アドラーによる対人関係の処方箋

『嫌われる勇気:自己啓発の源流「アドラー」の教え』

『嫌われる勇気:自己啓発の源流「アドラー」の教え』

岸見一郎・古賀史健

(2013)ダイヤモンド社

この本はベストセラーになったのでご存知の方も多いと思います。アドラーと同時代の心理学者フロイトは、現在の状態を理解するために、過去へ遡ってトラウマという原因にフォーカスしますが、過去は変えられないので現在の悩みも解決できません。

一方、アドラー哲学では過去の出来事の意味付けを変えることで、現在も変えられるという非常にポジティブで画期的なアイデアを提供してくれます。また、人の全ての悩みは対人関係にあると説き、アドラーは驚くほどシンプルな解決法を提示します。もちろん恋愛関係にも応用可能です。

人の全ての悩みは対人関係。アドラーの驚くほどシンプルな解決法は恋愛関係にも応用できます。


人生編
本を開いて、人生を見つめ直す

本を開いて、人生を見つめ直す

天才紀行作家が人生と旅を追い続けた記憶と記録

『ソングライン』

『ソングライン』

ブルース・チャトウィン

(2009)北田絵里子訳、英治出版

オーストラリアの先住民アボリジニに伝わる歌の道「ソングライン」がこの本のタイトル。彼らの先祖は旅で出会ったあらゆるものに名前を付け、歌うことで命を与えて世界を創造していきました。代々受け継がれたソングラインは現代でも先住民たちの地図として機能しています。

その世界観に魅せられたチャトウィンが、ノートに書いた日記や古今東西の旅にまつわる古典の一節などを織り交ぜながら、ソングラインをめぐる旅を紡いでいきます。旅は人生を豊かにしてくれますし、人生そのものが旅のようなものかもしれません。

「人はなぜ旅をするのか?」旅は人生を豊かにしてくれます。人生そのものもまた、旅なのです。


戦後派の代表的作家が晩年に振り返る人生で愛した人たち

『全ての人は過ぎて行く』

『全ての人は過ぎて行く』

中村真一郎

(1998)新潮社

BUNDAN COFFEE & BEERのある日本近代文学館の5代目の理事長を務め、戦後の新しい文学運動「戦後派」のメンバーの1人でもあった文学者の中村真一郎さん。この本は、彼が晩年になって自分の人生に大きな影響を与えた人々のことを回想して感謝を捧げるエッセイになっています。

人生の晩年になって過去の断片がフラッシュバックしてくる様子が伝わってきます。時代も違うし、中村さんはもうお亡くなりですが、過去を振り返って語る人生話が面白く、生きる上でのインテリジェンスをすごく感じる本です。

過去を振り返って語る人生話。自分に影響を与えてくれた人たちへ、感謝の気持ちが生まれます。


草なぎさんからのメッセージ

草なぎさんからのメッセージ

いま良くないものを、より良くする。僕はそれが「イノベーション」だと思っています。いま評価されていないこと、みんながダメだと思っているものこそ、輝く力を持っているのではないでしょうか。そして本にもイノベーションの力があります。本を読むことで得た蓄積は、気付かないうちに人の言動を変えて、人生の厚みを増してくれるに違いありません。

BUNDAN COFFEE & BEER

BUNDAN COFFEE & BEER

日本近代文学館内に2012年にオープン。店内には、既に絶版の稀少本から日本文学史を彩る名作まで約2万冊の蔵書と、"芥川"、"鴎外"といった文豪の名前を付けられたスペシャルブレンド珈琲が、訪れる人を迎えます。焙煎の香りと共に、気になる一冊を手にし、現代の「文学」をお楽しみください。


〒153-0041 東京都目黒区駒場4-3-55(日本近代文学館内)
営業時間 / 9:30 ~ 16:20
定休日 / 日曜日・月曜日・第4木曜日
TEL / 03-6407-0554
WEBはこちら

BUNDAN COFFEE & BEER
0

コメントを投稿しよう!(投稿にはログインが必要です。会員でない方は今すぐ登録しよう!)

今、あなたにオススメ

Cookie Consent