冬でもキレイな手元で
慌ただしい日常を離れ、車窓を流れゆく景色を眺めながら、さまざまなことに思いを巡らせる…そんな贅沢な大人の旅におすすめなのが、寝台列車での旅です。乗ったことのない人でも楽しめる貴重な寝台列車の魅力や、今年こそ乗ってみたい列車などを、鉄道フォトライターの栗原景さんに紹介してもらいました。
豪華列車の旅だからこそ味わえる、特別な魅力について詳しくご紹介します。
寝台列車は飛行機や新幹線と違い、少しずつ移り変わる景色や空気感を肌で感じることができます。地域によって違う屋根瓦の色や、見慣れない木々、美しい田園風景など、普段の生活では気づくことのできない発見を楽しんでみましょう。
列車内の食事だからと甘く見てはいけません。まるで一流ホテルのような完成度の高さと美味しさにビックリしてしまうはず。またお弁当を車内で食べる場合でも、美しい景色と心地よい列車の揺れによって、特別な味わいに大変身します。
豪華な寝台列車では、ついつい個室でゆっくりと過ごしてしまいがちですが、ラウンジなどのパブリックスペースに積極的に足を運んでみるのもいいものです。同じ目的地に向かって旅をしている仲間同士、自然と打ち解けられるのも寝台列車ならではの魅力です。
時間に余裕ができ始めるオトナにオススメしたい寝台列車をご紹介します。 いずれも予約が大変ですが、ゆったりとした列車の旅で、 日々の疲れを癒してみてはいかが?
上野と札幌を結ぶ「カシオペア」は、初の全室個室の寝台列車として誕生。現在では本州と北海道を結ぶ唯一の寝台列車です。フレンチのフルコースや懐石料理など食事も充実しており、ゆっくりとくつろげる車内で快適な旅のひと時を楽しめます。2016年の1月で運行終了となってしまうため、ご予約はお早めに!
山陰・四国エリアと東京を結ぶ「サンライズエクスプレス」。走るシティホテルを実現化した清潔感のある内装で、アメニティも充実しているため女性だけの旅行にも安心です。車窓からの流れ行く夜景を横目に、持ち込んだお酒やスイーツで静かに列車内女子会を開くのも◎
「ななつ星」に続く豪華寝台列車が、2017年の春に2種誕生予定。観光もたっぷり楽しめる新しい寝台列車の旅をご紹介します。
1年の1月より運行を開始した「ななつ星in九州」。列車とは思えない広さと贅を尽くした内装は一流ホテルそのものです。2013室ある客室は全てスイートルームとなっており、木を基調としたクラシカルな空間に癒されるはず。九州産の食材を使用した、豪華で繊細な食事も見逃せません。
日本の美しい四季と伝統を感じながらゆったりとした時間を過ごせる豪華観光列車。様々な観光スポットを周りながら、あなただけの上質で優雅な旅を楽しめます。モダンながらも重厚感と高級感の溢れるデザインは圧巻です。
豪華寝台列車の先駆けである「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継ぐ「トワイライトエクスプレス瑞風」。“美しい日本をホテルが走る”というコンセプトで、1両を使ったスイートにはバスタブやプライベートバルコニーを完備した部屋も。くつろぎに満ちた極上のひと時を味わえます。