冬でもキレイな手元で

蒸し暑い都会の夏。汗ばんだ人混みとアスファルトの熱気に疲れてしまったとき、ヒートアイランドを抜け出して「クールドライビング」に出かけてみてはどうでしょうか?
誰にも邪魔されない自動車という空間で、夏だけしか味わうことができない特別なコースを、新しい旅のプラットフォーム「trippiece」を運営する石田言行さんに教えていただきました。
窓の外を流れていく爽快な風景が、身も心もすっきりリフレッシュしてくれるはずです。

ビーナスライン(長野県)



- 所在地
- 長野県茅野市内~美ヶ原
- アクセス
- 中央道諏訪ICよりR152経由、大門峠まで40分、
岡谷ICよりR20、R142経由和田峠まで40分
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つのしま
角島大橋(山口県)
角島大橋(山口県)



- 所在地
- 山口県下関市豊北町神田〜角島
- アクセス
- 中国道美祢ICよりR191経由角島大橋方面へ70分
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富士山スカイライン(静岡県)



- 所在地
- 静岡県富士宮市
- アクセス
- 東名富士ICよりR139経由、山梨方面へ1時間
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そうや
道道889号 宗谷丘陵(北海道)
道道889号 宗谷丘陵(北海道)



- 所在地
- 北海道稚内市大岬周辺
- アクセス
- 稚内市街より国道238号、道道889号経由、宗谷岬方面へ約30分
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千里浜なぎさドライブウェイ(石川県)



- 所在地
- 石川県羽咋市千里浜町〜宝達志水町今浜
- アクセス
- ふるさと紀行「のと里山海道」千里浜ICそば
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PROFILE
石田 言行さん
石田 言行さん
(株式会社trippiece代表取締役)
ソーシャル旅行ツアー企画サービス「trippiece」を運営。Trippieceは自分が行きたいと思う旅を投稿し、それに共感した人達と一緒に旅を作り、共に旅をするサービスを提供するプラットフォーム。ガイドブックに載っていない旅行スポットやツアーなど、オリジナリティあふれる旅を企画し、若手起業家としても注目を集める。
※2019年7月時点の情報です。
ソーシャル旅行ツアー企画サービス「trippiece」を運営。Trippieceは自分が行きたいと思う旅を投稿し、それに共感した人達と一緒に旅を作り、共に旅をするサービスを提供するプラットフォーム。ガイドブックに載っていない旅行スポットやツアーなど、オリジナリティあふれる旅を企画し、若手起業家としても注目を集める。
※2019年7月時点の情報です。



京、名古屋の都市圏からそれぞれ約2時間半、中央自動車道諏訪ICを下り、中央本線茅野駅から蓼科高原、八ヶ岳山麓、白樺湖、車山高原、霧ヶ峰、美ヶ原などの高原リゾートを結ぶ日本有数のドライブコースであるビーナスライン。特にお勧めしたい季節は夏だ。途切れることのないのどかな高原の風景、風に揺れる高山植物の花々、途中にある「三峰展望台」は八ヶ岳連山や浅間山まで見渡せる絶景ポイント。窓を思い切り開けて、ひんやりとした高原の空気を思い切り浴びながら走りたい。
関から響灘(ひびきなだ)を西に眺めながら海岸沿いの道を走る。海の色が徐々に青くなり、小さな丘を越えるとエメラルドグリーンの海が目の前に広がってくる。この景色を何と表現すればよいのか、全ての言葉が意味を失う瞬間。海へ向かってまっすぐに伸びる角島大橋は海面までの高さが思いのほか低く、スカイブルーとマリンブルーの境界を走っているような感覚になる。夏の太陽の光を存分に受けた海は透明度を増し、車の中から海底の白い砂まで見通せるほどだ。ここは本当に日本なのかと錯覚してしまう。この絶景を見るためだけに訪れる価値がある場所だ。
海道の稚内市街から宗谷岬へ向かうのに、多少遠回りでもこの宗谷丘陵を通らないのはあまり賢い選択ではない。緩やかな起伏が幾重にも連なる地形は、地中の水分が凍結と融解を繰り返して約2万年前の氷河期にできたものだ。風に揺れる草原、広く青い空、勢いよく回る白い風車、果てしなく続く美しい風景、すれ違う車もまばら。自然が私のためだけに与えたドライビングロードなのではないかと思わずにはいられない。視界の彼方にオホーツク海が見えてくれば、本土最北端の岬はもうすぐだ。