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プロ直伝!おうちの洗濯機で布団を丸洗いしよう!【クリーニング店監修】

羽毛布団や布団っておうちで洗えるの? ベビー布団も洗える? 

寝ている間に汗や皮脂などで汚れがちな布団ですが、できる限り上手にメンテナンスして、清潔な状態で長く使いたいものですよね。

家庭では洗えないイメージのある布団ですが、実は種類によっては洗濯機での丸洗いも可能なんです。

さっそくお天気のいい週末や連休を狙って、洗濯してみてはいかがでしょうか。


洗濯機で洗えるか、まずは「洗濯表示」をチェック!

洗濯の前に、まずは布団の洗濯表示を確認しましょう。「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついている場合は、家庭で洗えます。旧絵表示の場合は「洗濯機」マークや「手洗い」マークがついていれば洗えます。

一方、「水洗い不可」のマークがついている場合は家庭での洗濯はできませんので、クリーニング店に相談しましょう。

洗濯表示がなく、不明な場合はメーカーなどに問い合わせてくださいね。

洗濯表示はこちらの記事で詳しく紹介しています

新洗濯表示と旧洗濯表示

洗濯機の「取扱説明書」も念のため確認を

お使いの洗濯機の取扱説明書の「毛布コース」や「大物洗いコース」のページで、布団が洗えるかを確認しましょう。

洗える場合、お使いの洗濯機の容量と洗える布団のサイズを確認してください。布団を入れたときに洗濯機の7~8割くらいで収まるようなら、洗濯機で洗うことができます。



容量の小さい洗濯機に無理やり布団を押し込むと、故障につながる危険性もありますので、素材はもちろん、重さや大きさも含めて洗濯可能かどうかをチェックするようにしてください。もし容量以上の大きさの布団なら、洗濯機ではなく、浴槽での踏み洗いがおすすめです。

洗濯機で洗える場合でも、寝具用の「洗濯ネット」や「洗濯キャップ」が必要な場合が多いので準備しましょう。

布団を洗う前の下準備

布団を物干し竿などにかけ、布団たたきなどを使ってホコリなどの汚れを落としておきましょう。

汚れが気になる場合は、やわらかいスポンジにおしゃれ着用洗剤を薄めた洗剤液を含ませて、汚れが目立つ部分にやさしくなじませましょう。

洗濯機で“丸洗い”する方法

ご自宅の洗濯機に合わせてコースを選びます。

寝具用の「洗濯ネット」や「洗濯キャップ」の有無や、洗濯機によってはたたみ方を指定している場合もありますので、取扱説明書の手順に沿って進めていきましょう。洗剤は液体の中性洗剤がおすすめです。

ここでは縦型全自動洗濯機で、「洗濯ネット」を使って洗う方法をご紹介します。

①洗濯ネットに入れる

汚れている部分が外側になるように縦方向に3つ折りにし、くるくるとロール状に丸めます。

②洗濯機に入れる

洗濯機に入れる

③コースを選択してスタート

「毛布コース」や「大物洗いコース」を選んで、スタートボタンを押します。

④しっかり押し沈める&つけ置き洗い

ぬるま湯に洗剤をよく溶かした液剤の中へ布団を入れ、少し洗濯機を回した後、一旦「停止」にします。この時、布団が浮きやすく浸りにくい場合は、両手で5~6回程度しっかりと押し沈めるようにしましょう。

そのまま10分ほど放置した後、再び洗濯機の運転を開始します。このように「つけ置き洗い」することによって、洗剤成分が汚れを落ちやすくしてくれます。

洗濯機に入らない布団は、お風呂の浴槽で

洗濯機に入らない布団は、お風呂の浴槽を使って洗いましょう。ただし水を吸った布団はかなり重いので、手洗いするのはかなりの体力と気力が必要です。

羽毛布団を洗う際には、水温にも要注意。50℃以上のお湯で洗うとダウンの油脂分がなくなり、羽毛布団を傷める原因になります。

①シャワーで表面の汚れを洗い流す

シャワーで表面についたホコリや汚れをさっと洗い流します。その後、浴槽のフチに布団をかけ、水を張った浴槽に洗剤を入れて溶かします。

②布団を優しく押し洗いする

浴槽に布団が浸かるくらいの水を張り、中性洗剤を溶かします。浴槽全体に布団を広げ、上から足で優しく押し洗いします。必ず手すりなどにつかまって、転んだり滑ったりしないように注意してください。

端から、足で押し洗いする

③水を入れ替えながら2~3回すすぐ

洗い終えたら水を流して、水を入れ替えながらすすぎます。2~3回ほど泡が出なくなるまで繰り返せば、すすぎ完了です。

④浴槽のフチにかけて脱水する

すすぎ終わったら、浴槽のフチにかけて脱水します。水を吸った布団はかなり重くなっているので、干す前に中に含んだ水をできるだけ抜いておきましょう。だいたい1時間くらいが目安です。

布団は水分を分散できる「M字干し」で効率よく乾かす

早く乾く「M字干し」で効率よく

天日干しする時のように竿にかけてしまうと、水分の重みで中の素材が偏ってしまうこともあるため、もの干し竿を2本使ってM字型に干すのがおすすめです。

重みが軽減され乾きも速くなります。羽毛布団の場合は、数時間置きにぽんぽんと布団を叩くようにすると、羽毛がほぐれて、ふんわりと仕上がります。

陰干しできない時は布をかけてカバーし、直射日光による色落ちを防ぎましょう。

また取り込んだときに完全に乾いていなかった場合は、室内の椅子などに掛けたり、大型の乾燥機(高温はNG)を使って乾かしましょう。低温設定にし、こまめに布団を動かしながら乾燥させます。

羽毛布団を乾燥させる際には、テニスボールを一緒に入れると、ボールが跳ねる度に羽毛をほぐしてくれるので、ふんわりと仕上がりますよ。

布団の乾燥には時間がかかるので、天気予報をチェックし、洗濯当日から2~3日後まで天気が続く日を選んで洗濯してくださいね♪

お布団を長く愛用するために

布団は、毎日使うものだから清潔にしておきたいもの。また長く愛用するためにも、普段からカバーを掛けて使用すれば、布団本体の生地の汚れや傷みを防いでくれます。布団カバーは、週に1回を目安に洗うようにしましょう。

クリーニングミハシ代表 武内亮一さん







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