冬でもキレイな手元で
ヨガにおいて体に滞ったものを洗い流すための浄化の時間とされている朝。一日の始まりである朝にヨガをすることで、体の排泄機能を高めることができます！
早起きする必要はありません。自分のリズムで気持ちよく、朝の時間を楽しむ感覚で始めてみませんか？
朝にヨガがおすすめの、3つの理由
① すっきり目覚められる
朝、なかなか布団から出られない……という人にこそ、ヨガはおすすめです。寝転がったまま、起きたての体に新鮮な空気を巡らせることで、心と体を無理なく起こしてあげることができます。ヨガを始めて、朝が好きになったという人も多いですよ。
② キレイな姿勢をキープできる
朝、起き上がる前にヨガをすることで体の歪みがリセットされ、背骨をまっすぐに整えることができます。そのまま1日を過ごせるから、続けていくことで徐々に姿勢もキレイになっていきます。
③ 1日中前向きに過ごせる
ヨガをすることで自律神経が整い、ポジティブなパワーが生まれます。朝の清々しい空気を胸いっぱい取り込んで、日々、新しい気持ちで朝を迎えることで、次の日も、その次の日も、前向きな方向へと変わっていくことでしょう。
※朝ヨガの注意点※
朝は体がかたいので、無理せず自分のペースで行いましょう。朝の支度をしながらでもOKです。どれか1つだけでも、3つの連続でやっても効果があります。
ポーズ1. 目が覚めたら、体も起こそう！
【あおむけの伸長のポーズ】
● ここに効く！
姿勢調整、肩・背中のこわばり、内臓の疲労回復
寝転がったままできるポーズです。全身をゆっくり伸ばすことで、夜の間にこわばった体や内臓をほぐし、血行を促進させます。起き上がる前に背骨を整えることで、一日正しい姿勢で過ごせます。
さっそくやってみよう！
①体を伸ばす
両足をそろえて伸ばし、手を下向きにして脇を締め、体にぴったり添わせる。
②手を合わせる
息を吐きながら胸の前で手をあわせる。この時、小指もぴったりそろえてキープ。
③気持ちよく伸びる
息を吸いながら、両手のひらをしっかり合わせたまま頭の上へ。さらに、息を吐きながらかかとを立て、丹田を中心に全身を上下に引っ張る。壁を押すように丹田からかかとを突出す。この時、背骨を引き上げて全身を棒のように伸ばす。
そのままの姿勢で5回ずつ呼吸。
ポーズ2. 体のバランスを整える
【立ちねじりのポーズ】
● ここに効く！
内臓の機能回復、冷え性、集中力アップ、ウエストの引き締め
体がほぐれてきたら、立ち上がって体を動かしましょう。足腰を動かし鍛えることで、フットワークがよくなり、軽やかな一日を始められますよ。朝の支度をしながらでもやってもOK！
さっそくやってみよう！
①前に踏み出す
両足をそろえてまっすぐ立ち、片足の先を45度に開く。もう片方の脚を前に出し、大きく広げ、両手を頭の後ろで組む。この時、前足の先は正面に向ける。
②体をねじる
前脚のひざを床に垂直になるように曲げる。続けて、息を吸いながら、前に出した脚の方へ上体を真横にねじる。この時、後ろ脚のひざは伸ばしたままに。
③さらにねじる
息を吐きながら、状態を後ろに倒して後ろ足のかかとを見る。上体が前のめりにならないように注意！この時、骨盤をしっかり立てて。足裏は床に押し付けるように。
そのままの姿勢で左右5回ずつ呼吸。
ポーズ3. モヤモヤを吹き飛ばす！
【英雄のポーズ】
● ここに効く！
背中のこわばり、足腰の強化、精神の安定、二の腕シェイプ
足を前後に開いてしっかり土台をつくり、体の軸をしなやかに整えるポーズ。眠っていたインナーマッスルを活性化し、基礎代謝をアップ。心と体を内側から温め、冷えも予防します。
さっそくやってみよう！
①足を開く
両足を大きく左右に開く。片足の先を真横に開き、反対の足先をやや内側、かかとは少し後ろに引いて、足先を同じ方向に。この時、ひじを開いて、丹田に意識を下ろす。
②体をひねる
息を吐きながら、腕の前で合掌。足先を真横に開いたほうに上体の向きをあわせる。この時、仙骨は立てたままにする。
③手を上げる
息を吸いながら、前足の膝を床と垂直に曲げる。そのまま合掌した両手を上げる。この時、息を吸いながら背骨とお腹を引き上げる。
左右の足を替えて5回ずつ呼吸。
＼できそうな人は、もうワンステップ！／
④体を反らす
息を吐きながら、上体を反らせて指先を見上げる。前足の親指に力を入れ、後ろ足のかかとで床を押して浮かせないようにする。この状態で呼吸キープ。この時、背中はまっすぐ＆仙骨も立てる。
いかがでしたか？ 朝の習慣に取り入れたら、毎日が素敵になりそうですね。ぜひ、今回紹介したポーズを試して、毎日を前向きに過ごしましょう！
参考文献：
「深堀真由美の基本のヨガLESSON」（主婦の友社）
「壁掛け・らくらくヨガ」（主婦の友社）