
□風邪をひきやすい
□手足がほてる
□顔や頭がのぼせる
□お腹を触ると冷たい
□下半身がむくむ、太りやすい
□めまいがある
□頭痛や肩こりがある
冬に手足が冷えるのは当たり前、と思っていませんか? 「冷えは万病のもと」という言葉がある通り、体の冷えを放っておくと様々な病気を引き起こす要因に。
今回は、女性なら知っておきたい「冷えとり」のチェック法や対策を、冷えとりアドバイザーの青木美詠子さんに伺いました。
「冷えとり」とは、体の冷えをとって、万病につながる不調を防ぐ健康法です。
冷えとりを習慣にすることで体の基礎が変わり、新陳代謝が活発になって自然治癒力が上がり、薬なしで風邪も治るようになります。
体のさまざまな不調でお困りでしたら、ぜひ冷えとりを試してみてください。
まずは冷えをチェックしよう
冷えは、意外な症状となってあらわれることがあります。手足の冷えはもちろん、熱のアンバランスによるほてり、代謝の低下によるむくみなど……。
薬を飲んでも治らない症状が、冷えとりによって改善されることもありますので、下記のような悩みをお持ちの方はさっそく始めてみてください!
□風邪をひきやすい
□手足がほてる
□顔や頭がのぼせる
□お腹を触ると冷たい
□下半身がむくむ、太りやすい
□めまいがある
□頭痛や肩こりがある
一番冷えやすいのはやっぱり足元。靴下を重ね履きすることで足元は温まり、汗とともに毒素を排出しやすくなります。
ポイントは、汗や毒素を吸いやすく、排出しやすいと言われる絹、ウール、綿などの天然繊維のものを選ぶこと。ゆったりとした心地よさも楽しんでください。
冷えるからといって、上半身ばかり厚着すると逆効果。心臓から遠い足元を温かくしないと、血が戻ってきにくくなって血行も悪くなります。
ズボンやスカートの下には絹のインナー、コットンのスパッツなどを履いて下半身を温めましょう。レッグウォーマーをスカートやブーツに合わせてもかわいいと思います。
半身浴は冷えに効果的ですが、飽きて続かないという人も多いのでは? おすすめは、読書や音楽・ラジオを聴く、語学の練習、アロマを焚くなど、好きなことをする時間にすること。
お風呂が楽しみになって自然と続きますよ。お湯の温度は38度から徐々に熱くしていくように。15分以上つかって、上がったら靴下をすぐ履くとより効果的です。
食事も体を温める食品を中心に。温野菜や、根菜や豆類の煮物を食べるようにしましょう。料理の際は、無水鍋(ビタクラフトなど)がおすすめ。
水は数cmだけで、ほんの数分で甘く美味しく茹で上がります。玄米もこの鍋でおいしく炊けますよ。南国系のフルーツや甘いもの、生野菜や添加物の多い食べ物は体を冷やすのでなるべく控えて。
コットンや絹、ウールや麻など天然繊維の服は体の毒素を吸いやすいと言われています。逆に化学繊維のものは吸ってくれませんので、服を買う時は素材を確認しましょう。
最近は大人の女性にも似合う素敵なデザインのものも多いです。特に、肌に触れる部分にはシルクがおすすめ。汗をかいてもさらっとして一年中快適です。インナーなど手軽なものから、シルクを始めてみてはいかがでしょう。
満腹になるまで食べると血が胃に集中してしまい血行が悪くなります。腹八分目を心がけましょう。
冷えとりを実践すれば、自然と年々少食になっていきます。また、午前中は胃を休める時間とすることも多く、朝起きて、食欲がないときにはそのまま食べず、お腹がすいたら食べるようにする「プチ断食」もおすすめです。
体と心はつながっています。体が気持ちいいと、体を巡るいい物質がどっと出て、心にも効いてきます。冷えとりで体を温めるのは現代人の最優先事項かもしれません。
ぜひ冷えとりを実践して、心も体も健康な毎日を過ごしましょう。
山口県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。コピーライター。
20代後半からさまざまな体の不調に悩まされ、数々の健康本から治療院、民間療法まで試した結果、「冷えとり健康法」に行き着く。そこから年々体が変わり、ついに冷えを克服。22年後の現在は、疲れにくくすこやかな体に。著書に『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』『ずぼらな青木さんの冷えとりグッズとごはん』(共にKADOKAWA/メディアファクトリー)など多数。