冬でもキレイな手元で
秋冬のワードローブに欠かせないセーターやニット類ですが、洗濯時の傷みや型崩れが心配という方も多いのでは?
型崩れ対策は洗濯方法も大切ですが、干し方も気が抜けない重要なポイント!ちょっとした工夫で型崩れを防げる干し方を覚えておきましょう。
セーター・ニットの正しい洗濯のコツを覚えればラクちん
まずは洗濯表示マークをチェック!
セーターやニット類は、素材によっては家庭で洗えないものもあるので、まずは洗濯表示マークを確認しましょう。
「ドライクリーニング」記号と一緒に、「手洗い」「洗濯機洗い」などの記号が表示されているものは、家庭での洗濯が可能です。洗濯機・手洗いのどちらにしても、洗濯洗剤は中性洗剤を使いましょう。
※洗濯マークはこちら参照
洗濯の前に準備すること
目立つシミや汚れには、予洗いが必要です。袖や襟元、食べこぼしのシミなどがないかをチェックして、汚れが気になるところは、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして、部分洗いをしておきましょう。
また、ニットの衣類は色落ちや色移りに注意が必要です。タグの注意書きを確認し、個別に洗濯するか、同系色のものをまとめて洗うようにしましょう。
洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットを上手に使って
洗濯機によって名称は異なりますが、ドライ用の専用コースを利用して、傷みや型崩れ防止に役立つ「洗濯ネット」を使うのがおすすめです。
洗濯ネットの大きさは、衣類を二つ折りにしてちょうど収まるサイズを目安に。中に入れるものに対してネットが大きすぎるとネット内で衣類が動き回り逆にシワの原因になります。
ネットに入れる際は汚れがひどい部分を表にし、1~2枚だけにしましょう。たくさん詰め込みすぎると、汚れ落ちが悪くなります。
手洗いの場合は、沈める&浮かす洗いで
1枚だけサッと洗いたい場合は、洗い桶などでの手洗いがラクちん。ぬるま湯におしゃれ着用洗剤を入れ、液の中に衣類を押し沈めたら、次に衣類の下に手を入れ浮き上がらせます。これを繰り返すことで、繊維の奥までしっかりと洗剤液を染み渡らせて汚れを落とせます。
仕上げは洗濯機の脱水を利用。ただし、長時間かけるとシワの原因になるので、30秒~1分間くらいの短めで。
セーター・ニットの型崩れを防ぐために、干し方にもひと工夫
ニット類の型崩れが起きるのは、水分を含んだ衣類をハンガーなどに掛けることで、水分の重みで伸びてしまうから。これを防ぐためには、「平干し」がベストです。
そこで、家庭でできる平干しの方法をはじめ、干し方のひと工夫を押さえておきましょう!
【How to 1】専用の平干しネットで確実に形をキープ!
平干し用ネットなど、市販の専用グッズは型崩れの心配もなく安心して干せます。丸型や長方形(ロング用)などの形状違いや、ネットが2段・3段になって一度に複数枚干せるなど、自分にとって使い勝手の良いものを選びましょう。
置きタイプ、物干し竿などに吊り下げるタイプいずれも、浴室や室内などでも使えて便利です。
【How to 2】四角いピンチハンガーが大活躍!
専用のグッズがない場合は、靴下などを干すのに使う四角いピンチハンガーを活用しましょう。ピンチハンガーの上部に、衣類を広げれば平干しができます。この時、袖部分が下に垂れないように気をつけましょう!
【How to 3】垂れ下がらない干し方を工夫して!
ベランダなどのスペース的に平干しが難しい場合は、物干し竿や衣類ハンガーを使ってひと工夫。
竿干し
衣類を横に二つ折りになるように物干し竿にかけます。この時、袖が下に垂れ下がらないように竿に巻きつけるようにしておきましょう。
ハンガー干し
衣類用ハンガーに通常通りに衣類をセットして、その左右に1本ずつハンガーを吊るし、一方には袖部分を引っかけるようにセット。
もう一方には、衣類の下の部分を引っかけるようにセットして、重さが分散されるように干します。この時、ハンガーを増やしていけば、平干しに近い状態にできます。
平たい板状タイプでなく、ふたつきのカゴ形状なので、ふたの上にセーターなどを平干し、下のカゴ部分でぬいぐるみなどの天日干しが同時に行えます。
・室内物干し掛けフック
鴨居などに取り付けるタイプの干し掛けフックがあれば、吊るすタイプの平干しネットも手軽に部屋干しができます。
・跡がつかないピンチ
ピンチの跡がつきやすいニット類には、ピンチ跡がつかない衣類に優しいタイプがおすすめ。
●監修:中村 安秀
「クリーニングショップ中村」(大阪)店長
http://cl-nakamura.com/
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