冬でもキレイな手元で
冬場の防寒アイテムとして欠かせないストール・マフラー・手袋。どれも肌に直接つけるうえ、着脱の頻度も高いので、気付かないうちに皮脂や手垢がつきやすく、すぐに汚れてしまいます。
冬の防寒小物類も常に清潔に保てるよう、お洗濯方法や干し方をマスターしておきましょう!
洗濯前に確認すること
まずは素材について理解しよう!
マフラー、ストール、手袋の素材には、カシミヤ・ウールなどの動物性繊維や、アクリルやポリエステルなどの合成繊維が使われることが多いです。
カシミヤやウールは洗濯機では洗えないため、手洗いで丁寧に洗いましょう。アクリルやポリエステルは丈夫なため、洗濯ネットに入れて洗濯機の手洗いコースであらうことができます。
洗濯絵表示をチェック!
洗濯マークをチェックして、「洗濯機マーク」か「手洗いマーク」があれば水洗いが可能です。「水洗い不可マーク」の表示がある場合は基本的に水洗いできません。
ウールやシルク、レーヨン素材のものには「ドライマーク」がついている場合が多いです。こちらは「ドライクリーニングが可能」という意味のため、中性洗剤を使えばご自宅でのお洗濯が可能です。
※洗濯絵表示はこちら参照
使用する洗剤は?
中性洗剤を使用しましょう。また、仕上げに柔軟剤を入れるとふんわりと仕上げることができますよ。
色落ちチェックも忘れずに。
初めて洗うときは、目立たないところに洗剤の原液をつけ、5分ほどおいてからティッシュなどで押さえてみましょう。ティッシュに色が移ったら手早く洗うか、クリーニングに出すほうがよいでしょう。
意外に簡単!手洗いの方法は?
手洗いマークがついているもので、洗濯機で洗うのが不安な場合は、手洗いをしましょう。
【洗い方】
浸け置き後にやさしく押し洗いを
洗面器などの桶に水を張って、おしゃれ着用洗剤を溶かし、洗いたいものをそっと沈めて、そのまま15〜30分浸け置き洗いをした後、やさしく押し洗いをします。こすったり揉んだりするのは厳禁! 傷みや縮みの原因につながります。すすぎ後、柔軟剤の使用でふっくら
数回水を変えながら洗剤の泡が出なくなるまですすぎます。このときも、こすったり揉んだりせず、やさしく押し洗いが鉄則です。その後、柔軟剤を入れて3分ほど浸すと、ふっくらと仕上がります。脱水は絞らずにタオルでくるんで吸水させる!
脱水する際は、絞ってしまうと生地がこすれて傷みの原因になるうえ、余計なシワもつけてしまいます。大きめのタオルを広げてその上に置き、端からくるくる巻いてタオルに水分を吸収させて脱水するのが正解です!
冬場の手洗いはお湯を使いたいところですが、温度が高いと縮みの原因になることも。30度以下のぬるま湯を使いましょう。
洗濯機で洗う場合は?
アクリルやポリエステル素材のマフラーやストールは洗濯機で洗うことができます。
洗濯機で洗う場合は、丁寧にたたんで洗濯ネットに入れましょう。洗剤は中性洗剤を使用し、手洗いコースなど、水流の弱いコースを選んでください。柔軟剤も入れればふんわりと仕上げることができます。
きれいに仕上げるコツは干し方にあり!
マフラーやストールは丈が長いので、干す際に重さで生地が伸びてしまう危険が。平らに干せるスペースがあるなら、平干しするのが型崩れを防ぐ一番の方法。
スペースがない場合は、ハンガーや物干し竿2本を使い、M字型になるようにして重さを分散させて干しましょう。
日光に直接当てると色落ちする可能性があるので、陰干しするようにしましょう。ウール素材の場合は、乾いた後にアイロンのスチームを少し浮かせながら当てると、ふんわりと仕上がります。
縮んでしまったときの対処法と日々のお手入れ
縮んだマフラーを元に戻すには?
もし洗濯してマフラーが縮んでしまった場合は、もう一度水洗いして繊維をリセットさせましょう。ぬるま湯ではなく、冷たい水で洗うようにしてください。
その後、伸ばしたい長さまで伸ばして洗濯バサミなどで止めて自然乾燥させます。
激しい縮みには効果があまり期待できませんが、縮みをある程度は解消できることもあります。
マフラーやストールの日々のお手入れ
マフラーやストールを振りはたいてホコリを落とす、きめの細かいブラシで優しくブラッシングする、湿気の少ない場所で保管する、など、日々のお手入れにも注意すれば、より長く使うことができますよ。
●監修:中村 安秀
「クリーニングショップ中村」(大阪)店長
http://cl-nakamura.com/