Skip to main content
×

“イタ気持ちいい”で全身イキイキ!鍼灸師が伝授する、夏の不調を整える3つのツボ

“イタ気持ちいい”で全身イキイキ!鍼灸師が伝授する、夏の不調を整える3つのツボ

体がだるい、むくんでいる……夏の疲れが、体の不調となってあらわれていませんか?

自律神経のバランスが崩れやすい大人の女性は、気温の変化でも不調の症状を悪化させてしまいがち。症状が深刻になる前に体調を整える方法を、鍼灸師の柳本真弓さんにお伺いしました。

「大人の女性は、お子さんの受験や就職、親の介護など、人生に関わるイベントがあり、頑張りすぎてしまうことが多いようです。

東洋医学の観点からすると、外からの刺激が多すぎてバランスが崩れてしまっている状態。そんな時に、体に適度な刺激を与えてバランスを保つ『ツボ療法』はぴったり。朝起きた時、家事の合間に、お風呂あがりに、3つのツボ療法をいつでも気軽に取り入れてみてください」

<目次>

  1. ツボ1:湧泉(ゆうせん)

  2. ツボ2:委中(いちゅう)

  3. ツボ3:四白(しはく)

ツボを押す前に
ツボ療法のメリット

ツボって、一体なに?

ツボのじょうずな見つけ方

ツボ1 夏の「冷えのぼせ」に効く、湧泉(ゆうせん)

顔は汗をかくほどのぼせているのに、手足は冷えてつらい……このような症状は、女性特有の「冷えのぼせ」と呼ばれます。

上に昇る性質をもった熱が上部にとどまってしまい、下半身や体の末端まで行き渡らない熱のアンバランスが原因です。のぼせを解消しようと冷たいものを飲むと、ますます体が冷えてしまいます。

こういう時は、まず、足の冷えを解消する代表ツボである足の裏の「湧泉」というツボを押してみてください。冷たくなった足先がじわっと温かくなり、上にこもっていた熱が気とともに下りてくるのが感じられるはずです。

探し方:足裏にある「人」の字の交点。そのくぼみを中心あたりをさぐってみてください。
押し方:親指の腹を密着させ、軽く押しながら、ゆっくり皮膚ごと動かすようにまわします。

ツボ2 むくみがすっきり! 余分な水分を押し出す、委中(いちゅう)

夏バテぎみで食欲がないのに、フェイスラインがぼやけているように感じたことはありませんか。それは、「むくみ」のせい。エアコンや冷たいものなどにより体が冷えると、血液の循環が悪くなり、水分が体にたまってしまいます。

「いつものことだから」と放っておくと、ますます悪化するので、早めにリンパの流れを整えて、血液や気を巡らせましょう。

ひざの裏にある「委中」というツボは、むくみの解消に効果的です。このツボを刺激した後に立ち上がって足踏みをしてみてください。左右の足の軽さの違いを感じられるはずです。足のむくみが解消されれば、体全体の循環も良くなります。

探し方:ひざ裏の横じわの中央にあるツボです。脈を打っている場所を探してみてください。
押し方:人さし指、薬指、中指の三本の指の腹をツボの辺りに当てて、指の腹を密着させ、軽く押しながらゆっくり皮膚ごと動かすようにして3~5回まわします。

ツボ3 夏のぼーっとした頭がすっきり冴える、四白(しはく)

暑さで頭がぼーっとしてしまう。気温も湿度も高い夏は、呼吸が浅くなり、脳が酸素不足になりがちです。暑さのせいにして放っておくと、のぼせやほてりといった症状につながってしまう恐れも。ツボ療法ですみやかに解消しましょう。

「四白」という頬のツボを刺激してみてください。頭に新鮮な酸素がめぐってきて、頭がすっきりと冴えわたります。また、まぶしい日差しや紫外線で疲れた目にも効果的。鼻の通りもよくなります。四白は、顔のむくみやたるみの解消にも効果があるため、美肌のツボとしても知られています。

探し方:鼻の横に中指と人さし指を当てます。中指をはなして、残った人さし指を置いたくぼみにあるツボです。
押し方:ツボに当てた人さし指の腹を、グーッと押し込むように刺激してください。ほぐすようにまわしても効果的です。

Tsubo Column
すぐ押せる、手のこわばりを解消する 八邪(はちじゃ)

むくみ、にぎりづらいといった症状を解消し、末端まで血液を巡らせます
柳本真弓さんから大人の女性へメッセージ

大人の女性におすすめのツボはまだまだたくさんあります。鍼灸院に通っていただくのも効果的ですが、ツボで自分の体や症状を「定点観測」してみてください。

1日のうち、自分の体と向き合う時間をほんのちょっとつくって、体の声に耳を傾けながら、世界で1人しかいない自分の体と上手に付き合っていきましょう。

この記事を読んだ人にはこちらの記事もおすすめ!

アーユルヴェーダマスターが教える!この夏 “毒出し美人”になる方法

汗をかくほどキレイになる!新陳代謝を味方につける3つの習慣

「1日1万歩」は実は歩き過ぎかも!キレイも健康も叶える“非常識”ウォーキングとは?