・アゴを突き出すと効果が半減するのでアゴを上げすぎないように
・肩の力を抜いて反対側の手を下げましょう。首のストレッチにもなります
・口角だけでなく頬の筋肉も意識して持ち上げるようにしましょう
・首を長く伸ばし、肩を下げるとより効果的
ふと鏡を見たときに顔が大きく見えてしまい、憂鬱になった……なんて経験はありませんか? フェイスラインをスッキリさせると、より美しく見え全体的な印象も大きく変わってきます。
顔が大きく見えてしまう原因やフェイスラインを引き締めるための解決方法とは?
顔が大きく見えてしまう主な原因は、表情筋が動かないことにより顔がむくんでしまうからです。その原因を大きく3つに分けて解説します。
年齢を重ねると顔の筋力が低下し、表情筋が動きにくくなり肌のハリも失われやすい傾向があります。それに伴い、顔のたるみや脂肪が増え、フェイスラインがもたついてしまい、顔が大きく見える原因に。
意外に思われるかもしれませんが、姿勢の悪化も顔が大きく見える原因になることも。猫背や悪い姿勢だと頭が前傾姿勢になるため首や肩周りの筋肉が硬直します。そして筋肉が硬直すると顔周りの表情筋も使われなくなっていきます。
これがむくみやリンパの滞りにつながり、顔が大きく見えてしまうことがあるのです。
働いている人は、デスクワークやスマートフォンを長時間利用することが多いはず。このような状況では、首や顔周りが緊張し続け「ガチガチ状態」に陥ります。
この緊張が続くと、血液やリンパの流れが悪くなり、顔がむくみやすくなってしまうのです。
顔痩せをするためには、表情筋を動かして筋肉を鍛えましょう! 顔の筋肉を動かし鍛えることで、むくみやたるみを防ぎ、フェイスラインを引き締めることができます。では、どうやって顔の筋肉は鍛えることができるのでしょうか?
顔には、左右合わせて約50種類の表情筋があります。
これらの筋肉を動かさない状態が続くと、血流が滞りやすくなってむくみやたるみが生じます。その結果、顔が膨張したように見えることも……。けれど、顔の筋肉も体と同じように鍛えることができるんです。
体の筋肉(骨格筋)は、ジムでお尻を鍛えたり、ウエストを引き締めたい場合には、関節を動かしながら筋肉を縮めたり伸ばすことで鍛えることができます。
一方で顔の筋肉には関節がほとんどありません。特に頭蓋骨には関節が全くないため、意識的に動かさないと鍛えることができません。
中でも顔の筋肉の1つである「皮筋(ひきん)」は、骨格筋とは異なり、皮膚に直接ついていて、表情を作るときにしか動きません。そのため意識して使わないと衰えてしまうのです。
このマッサージは、噛みしめ癖や筋肉の硬直を緩和するために効果的です。マッサージのポイントは咬筋(アゴの筋肉)の緊張を解くこと。アゴ周りの力を抜くように意識して行いましょう。
<やり方>
① 咬筋の位置(食いしばるとふくらむ筋肉)を確認
まず両手を握りしめてグーの状態にします。指の第二関節を使い、アゴの咬筋部分をぐっと押さえます。
② 優しくマッサージ
口は閉じたまま上下の奥歯の力を抜きながらリラックスして第二関節で咬筋を軽く揺らすようにマッサージ。
②を続けることで、アゴ周りの筋肉が柔らかくなり、顔全体の緊張がほぐれてきます。
マッサージした時に痛みがある場合、噛みしめ癖が原因かもしれません。「奥歯をリラックスさせる感覚」「力を抜く感覚」を覚えることがポイントです。
① 親指を頬骨の下に当てる
両手の親指を頬骨の下側にしっかり押し当てます。少し痛みを感じる場合もありますが、それは凝り固まっている証拠です。
② 「ほくほく」と言いながら顔を動かす
「ほくほく」と言いながら親指で押しましょう。
頬骨の下は、いろいろなツボが集まっている場所。「ほくほく」と言うことでより効果的にマッサージできます。へこんでいる場所こそ凝っているのでしっかりとほぐしてくださいね。
③ 外側へずらして繰り返す
頬骨の下の内側からスタートし、少しずつ外側へ移動しながら同じ動きを繰り返します。頬の中心からこめかみに向かって徐々に動かしていきます。
④ 硬い箇所を重点的に
咀嚼筋(そしゃくきん:噛むときに使う筋肉)の辺りに近づくほど、硬くなります。咀嚼筋付近では、より重点的に指を押し付け、マッサージしましょう。むくみや緊張がさらに取れやすくなりますよ。
マッサージを終えると、押していた部分が温かく感じることがあります。これは血流が良くなり老廃物が流れやすくなったサインです。
いずれのマッサージも朝や寝る前など、行うタイミングを決めて定期的にしましょう。こまめに行うことで、緊張が緩みやすくなります。
顔全体の筋肉を意識しながら行いましょう。
<やり方>
① 口をすぼめた状態で「シュー」と音を出しながら息を吐きます。
頬を軽くトントンと叩いてみてください。頬が柔らかい人は、日ごろ口元だけを動かしている可能性があります。頬も意識してしっかりと使うよう心がけましょう。
② 鼻の両サイドを伸ばすように、口を開きます。 顔全体を縦長にするような気持ちで行いましょう。
③ 最後に「ワ」と言いながら口を左右に大きく開きます。
この際、目も大きく見開くようにしてください。 顔を外にぐっと広げるような感覚で動かしましょう。その後、顔の力を抜いてください。顔の筋肉が使えている実感がない方(あまり疲れていない方)は、3~5回行うようにしてください。
口角から頬骨にかけて斜めに走る表情筋「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」を鍛えるトレーニングです。
笑顔を作る時に大事な役割を担う筋肉でもあります。大頬骨筋が使えている人は、頬の筋肉が上がりやすくなり、顔に凹凸が生まれます。鍛えることで顔が痩せて、顔全体がシャープな印象に。
<やり方>
① 上の歯が8本見える、大きな笑顔を作ります。その際、口を逆三角形にして下の歯が見えないよう心がけてください。
② 両手の親指と人差し指をL字にし、親指を口角にあてながら、落ちている頬の肉を指の腹に乗せて上に持ち上げます。
③ 頬をすくい上げた状態で、アゴに力が入っていないか確認。もしアゴに力が入っていたら、アゴの力は抜いてくださいね。
④ ③の状態で、5秒キープしてから手を外しても頬が下がらないように、フェイスラインをキープ。
知らず知らずのうちに、笑い方にクセがついていることがあります。アゴの力だけで笑っていると、月日とともにマリオネットラインができてしまう場合があります。
“アゴ笑い”ではなく、“頬笑い”をすれば、柔らかい表情で笑顔が作れるようになるだけでなく、シャープな小顔も手に入りますよ。
顔のたるみを改善し、シャープな輪郭を作るために唇をすぼめて斜め上に引き上げる動きを練習しましょう。
① 鏡を見ながら唇をすぼめて(「う」の口)、前に突き出してください。
② そのまま唇を右斜め上へゆっくり引き上げてください。
③ フェイスラインの筋肉が伸びる感覚を意識して5秒キープ。反対側(左斜め上)も同じように行いましょう。
④ 左右それぞれ3回ずつ繰り返してください。
フェイスラインのもたついている部分が引っ張られている感覚があればOKです!
マッサージやトレーニングを行うことは、非常に大切です。しかし、それ以外に普段から意識してほしいことが2つあります。これだけでもフェイスラインを美しく保つことができます。
姿勢をただすだけでも顔が引き締まりやすくなります。猫背は誰もが楽だと感じる姿勢ですが、肩こりや首のこり、腰痛、さらには内臓機能の低下を招く原因にもなり得ます。
正しい体の使い方を意識するだけで、顔が引き締まり健康的な印象を与えられるようになりますよ。
何かに集中していると、歯を食いしばってしまうという人もいるかもしれません。食いしばりは、顔に不要な力が入るだけでなく、歯にも良くありません。
休憩時間や集中しているときに、食いしばっていないか気にする習慣を身に付けましょう。
また舌を上顎にあてておくようにすれば、食いしばりを防げます。美容・健康を保つためにも歯の食いしばりグセは直すようにしたいものですね。
顔にたるみがあったり、顔が大きく見えているように感じると、自信を失い表情も固くなりがちに。そうするとあなた本来の素敵な笑顔が失われ、周りに与える印象もマイナス効果となってしまいます。
理想的な小顔を目指して顔痩せをするためにはマッサージやトレーニングは必要です。けれども姿勢の美しさや普段の表情の作り方など、日々の過ごし方次第で顔だけでなくあなた自身の印象も大きく変わってきます。
顔全体で笑顔を作って笑ったりおしゃべりすれば、自然と気持ちまで明るくなり表情も豊かになって健康的な笑顔美人になっていきますよ。
今回の顔トレを参考にしてもらいながら、スッキリと引き締まったフェイスラインを手に入れましょう。理想的な小顔を目指して、なりたい自分を思い描けばきっと叶うはず!
【レッスン動画付き】表情筋研究家に学ぶ、“素顔の私”を愛するためのフェイスエクササイズとは?